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【書評】時代が選ばなかった天才少女漫画家・筑波さくら

不遇な天才が我々に教えてくれる本当の男らしさとはなにか?

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[人物紹介 ●:(メン)フクロウ博士 ○:ミミズク]

 

●鞄の話はお休みして今日は少女漫画の話です
〇クリスマスイブなのに少女漫画って
 しかも男性向けサイトなのに
●最初はそういう企画を考えてた。
 衣食住で記事自体は作れる
 ・クリスマスデートに最適なファッション
 ・お家で再現ローストチキン
 ・彼女とラブラブになる間接照明とムード音楽10選
 みたいなの。
〇そっちにすればいいのでは?
●でも他のサイトや雑誌でそういう企画は腐るほどある。
 うちのサイトの独自色を出さなくちゃと考えて。
 「クリスマスの漫画って何があったっけ?」
 筑波さくらの『よろしくマスター』だ!

 ●ちなみに表紙でわかりますが女子高生がサンタクロースになる話です。
 既刊3巻。
〇いや男性は少女漫画読まないでしょ
●何で少女漫画読まないの?
〇いや男らしくないというか
●そう「男らしい」とは何ぞやという問題に行きつく。
 そしてその答えを少女漫画で見つけた。
〇この間はファッションの真理を『美味しんぼ』で見つけたとか言ってましたよね
●アイデアとか真理は思いもよらない場所で見つかるものさ。
 というわけで話を進めます。
 少女漫画を読まない男性でもついて来れるように解説。

――――――――――――――――――――――
筑波さくら』という少女漫画がいます。

 

今から10年ほど前ですが『LaLa』という白泉社の月間少女漫画誌がありました。


ちなみに少女漫画誌恋愛漫画ばっかりと偏見をお持ちの男性もいると思います。


恋愛漫画ばっかりです。

 

ここで大人気だったのが『桜蘭高校ホスト部』というアニメ化もした長編漫画です。
人気があるかは表紙やカラーなどのプッシュっぷりでわかります。

 

 

当時、雑誌を読んでいた僕はすごい違和感を覚えていました。
これより面白い漫画が同じ雑誌に3つ連載していたからです。

 

この違和感について今の少年ジャンプで説明すると『ワンピース』と『ブラッククローバー』の人気が逆転していると思ってください。


興味のない人間からすると
「いやどっちもファンタジーバトル漫画じゃん。じゃぁ差は運なんじゃない?」
「『ブラクロ』は日頃漫画を読まない少年には新鮮でわかりやすく映るんだよ」

 

いやいや待て待て。
明らかに面白さに差があるだろ!
読者がレベル低いで話を終えるなよ。
絶対『ワンピ』の方が面白いって。
最盛期を終えたとか話が複雑とか些末な問題。
面白い漫画はヤンキーが読んでもオタクが読んでも面白いの。

 

それくらい当時の『LaLa』は面白い漫画家が集結していたのです。

 

それで『桜蘭高校ホスト部』より面白い漫画3つについて説明すると
既にヒット作多数の樹なつみデーモン聖典』。

 

繊細な心理描写で独自センスの緑川ゆき夏目友人帳』。

夏目友人帳 1 (花とゆめコミックス)

夏目友人帳 1 (花とゆめコミックス)

 

 


そして筑波さくら『ペンギン革命』の3作品。

ペンギン革命 1 (花とゆめコミックス)
 

 

 

誤解しないでもらいたいのは『桜蘭高校ホスト部』は面白いです。
大量のイケメンが毎回色んなコスプレを披露してコメディ主体で進む話に胸キュンも完備されている逆ハーレムの傑作です。
読者の少女たちに受けるのもわかります。

 

でも漫画としてこれよりはるか上のレベルなのが上記3作品。


当時の僕はこう考えていました。

 

少女漫画に必要な才能とは『華(はな)』である。

 

つまり大ヒットする少女漫画は画面や話やキャラの言葉では説明できませんが『華』があったんです。
別に背景に薔薇の花を出すとかいう意味ではありません。
これは多分、それこそ才能の話です。
少女漫画の背景に薔薇が多用される理由は無意識に漫画家たちがこれを求めていた性ではないでしょうか。

 

話を戻します。
デーモン聖典』は『華』があるが絵がベテラン過ぎて今のメインストリームではないな。
いわば薔薇の美しさではなく蘭の上品な美しさ。

 

夏目友人帳』は感動的なエピソード多数だがキャラや絵が全体に薄い。
これはカスミソウの儚い美しさ。
僕みたいな漫画読みは評価するが大ヒットはしない作風と判断。

 

筑波さくらの『ペンギン革命』は前作の地味な設定を改善している。
イケメンばかりの芸能事務所にヒロインが男装してマネージャーとして潜り込む設定も芸能版『桜蘭高校ホスト部』と言える内容ですが断然上。
そもそも男装して男所帯に潜り込む話は『花盛りの君たちへ』でヒットさせた白泉社お家芸

 
そして筑波さくらの漫画はキャラも絵も話も全てに完璧な薔薇の美しさ『華』がありました。
おまけに楽しんで書いているのが伝わってくる。

 

なにより芸能物なのでアニメ化はもとより実写化も容易。
これは第二の『ガラスの仮面』になるな。

 

それでどうなったかと言うと

・『桜蘭高校ホスト部』は頂点のままダラダラ続き完結。
・『デーモン聖典』は話をきっちり仕上げ作者は青年誌へ移籍。
・『夏目友人帳』は何度もアニメ化し大ヒットし現在も連載中。
そして筑波さくら『ペンギン革命』は7巻で巻きが入り静かに完結。

 

あれーおかしいな。
明らかに次世代の少女漫画界の頂点に立つ才能があるのに。
そして僕の予想は『夏目友人帳』で完全に覆されました。

 

しかも筑波さくらがこの後に出したコミックスで読める作品は
・『よろしくマスター』という隔月連載?の3冊
手塚治虫トリビュート漫画で1話
・『そらのおと』という大人の女性向けの1冊。
・ここ3年はコミックスなし
※短いですが出ている話は全てレベルが高いです。
 面白い漫画家は何を描かせてもそれなりのレベルに達します。

 

そこで考えを改めました。
大ヒットする少女漫画に必要な才能は『華』ではない。
やっぱり『運』。

 

本宮ひろし先生もインタビューで大ヒットのコツは「時代に合うこと」って言ってたし。
まぁそうですよね。
やっぱり『才能』や『実力』があっても『運』ばかりはどうしようもないよね。
人間には限界があるよね。

 

そして10年以上経ち先日ある少女漫画を読みました。
ろびこ『僕と君の大切な話』の3巻。

 

そこに大ヒットする少女漫画とは何か書いてありました。
これはあらゆる仕事や商品に言える話です。

 

というところで次回に続きます。
――――――――――――――――――――――
〇まさかの続く!?
●これでイブとクリスマス当日の間が持つね
〇そして「男らしさ」について全然説明していない
●それも次回で
〇いや第一話で話の核心を匂わせすらしないとかジャンプなら打ち切りコースですよ
●ここはブログだから大丈夫。
 危険な発言しているとアカウント停止されるかもしれないけど

 

 

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