漫画で学ぶ腕時計の基礎。機械式とかブランドって【後編】

機械式高級時計を必要としているのってどういう人なのか。自分に合うか考えよう

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[人物紹介　●:(メン)フクロウ博士　○:ミミズク]

〇前回から続いて時計の話題ですね。
　時計には安価で正確なクオーツ式と高価で不正確な機械式があると。

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●解説ありがとう。
　あと5年毎に分解清掃代がかかる。
　放置していると内部の油が錆びて壊れる。
　虫歯みたいなもので放置していると最終的に痛みで歯医者に行くのに似ている。
〇この間の唐突な歯ブラシのエントリってこの伏線？

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●タイトル画像はコンシェルジュというホテルマンの漫画。
　1話完結方式でなのでこの巻だけでも話はわかる。

コンシェルジュ 17 (BUNCH COMICS)

作者: いしぜきひでゆき,藤栄道彦
出版社/メーカー: 新潮社
発売日: 2009/09/09
メディア: コミック
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●あらすじを言うと営業がうまくいかないサラリーマンがホテルマンに相談をする。
　そうしたらスーツを仕立てて腕時計を貸してもらえる。
　オチは伏せるけど重要なことが次のシーンだ。

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〇前回のなぜ金持ちがいいところなしの高級機械式時計を買うのかの答えってことですか？
●そういうこと。
　前回の『インベスターZ』で高級時計を買うのは無駄と言っているシーンがあるでしょ。
　あのシーンで発言者は中学１年生のネット投資家なんだ。
　つまり社会に出てビジネスの相手と接したことがない子供。
〇ロレックスみたいな高級時計が必要だと。
●結論を出すのが早い。
　ここでもう一つ時計漫画を紹介しよう。

王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜 11 王様の仕立て屋?サルト・フィニート? (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

作者: 大河原遁
出版社/メーカー: 集英社
発売日: 2013/03/19
メディア: Kindle版
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●この巻で金持ちバカ息子が銀行に借り入れを求める。
　そしてテストとして富裕層のパーティに出席し高級時計を自慢しますが。

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〇値段やブランドよりセンスが大事。
●ここで学べることはそういうこと。
　特にTPOをわきまえていないと一瞬で下品な成金と化す。

　よくTシャツGパンにロレックスみたいな人がいるでしょ。
　服飾用語で「一点豪華主義」と言うんだけどアンバランス。
　もちろんTシャツGパン姿でも様になっていれば良いけど。
　たとえばキムタク。

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　腕時計はロレックスのサブマリナー（潜水夫）というモデル。
　趣味はサーフィンだから写真は海で使う実用品として選んだと納得できるね。

〇そういえば投資目的でロレックスを買うとか子供に受け継ぐために買う人がいるみたいですが。
●機械式時計に分解清掃費が継続してかかることは言ったよね。
　金融商品としてはまったくお勧めしない。
　それなら安定感のある「金（きん）」とかがいいと思う。　
　理由はスマホやインターネットの普及、スマートウォッチの登場などで社会の価値観が激変しているから。
　10年後は大丈夫だと思うけど20年後はゴミ扱いでも別に驚かない。
〇やっぱり機械式時計はダメなんですか？
●つまるところ機械式時計にロマンを感じるかに集約されると思う。
　そしてロマンって厳しい言い方をすれば論理的でない考えを美化したものなんだ。
〇ということは博士はクオーツ派？
●いや機械式使っているね
〇流れおかしくない！？
●機械式もクオーツも色々使って機械式に落ち着いたよ。
　具体的にどういうものを選んだかは次回以降に言うつもり。
　まぁスマホと財布は徹底して合理性で選んだから装飾品は非合理さを楽しもうかなと。