【書評】漫画で学ぶ女性用アダルトグッズ『あだるトイズ!』
きらら系萌え漫画+アダルトグッズを混ぜると女性向け実用書になりました
[人物紹介 ●:(メン)フクロウ博士 ○:ミミズク]
〇前回、衣食住の「食」編やるとか言ってませんでした?
はっ!
オカズってことですか?
●全然違う。
ミミズク君って発想がオヤジ臭くない!?
~幕間~
●この間、ネットでこんな掛け合いを見てね
Q:何でディストピア世界を描いた名作はいっぱいあるのに『ユートピア』の名作は存在しないの?創作物の中でくらいユートピアを見たいだろ…
A1:まんがタイムきららのアニメがそうなんだよ
A2:ゆゆ式を見ろ そして思い知るのだ 己の浅はかさを
A3:美少女動物園モノがそれなんじゃないの?
●そうか「きらら系」萌え漫画はユートピアだったのかと。
〇何を感心しているの?
●SFの『1984』とか『華氏451』みたいなディストピアのアンチテーゼとしてだったのか。
登場人物全員が特殊学級みたいなイカれた世界だと思っていたよ。
〇いや女の子がかわいいだけの日常ジャンルでしょ。
そんなSFの話じゃないですよ。
●正直、博士は「きらら系」は苦手ジャンル。
けい〇んとかブレイクした時、正気かよと思っていた。
それなら話は変わってくるよね。
ということで紹介するよ「きらら系」!
〇話を聞いてないですね
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皆さまは「きらら系」というジャンルをご存知でしょうか?
簡単にいうと萌え絵の美少女がオチもクソもない会話劇を繰り広げる漫画・アニメ群のことです。
近頃の日常系アニメに出てくる「 きらら系 」とはなんでしょう?
しかしどんなジャンルも玉石混交。
今回紹介するのはぷらぱ先生の『あだるトイズ!』
内容は表紙の女子高生が女性向けアダルトグッズを開発するという漫画です。
「きらら系」と言えば
・登場人物は女性のみ
・男性との恋愛描写を入れるとネットで炎上する(女性同士はOK)
・というか男性はモブか親族以外を入れるとネットで炎上する
・エロやグロは厳禁
・劇的な展開は不要の日常系
というような超特殊ジャンルです。
そこに堂々とエログッズをぶち込んできたぷらぱ先生。
しかし出来上がった漫画は中々素晴らしいものになっています。
まずコメディとして出来が良い。
主人公はオナニー中毒で天然でグッズ開発でとんでも発言を連発。
それを周りの大人たちがツッコミを入れていくという流れです。
ギャグ漫画の「変人主人公に振り回さる凡人」という安心フォーマットを使っています。
異常なボケと鋭いツッコミというネタ1つ1つが笑いを誘います。
またアダルトグッズの情報が大変わかりやすい。
区分や種類の定義や使い方までわかりやすくフォロー。
「バイブ」と「ディルド」に定義があるとか知りませんでした。
作者のぷらぱ先生はあとがきの文字から女性だと思われます。
多分、女性が手に取りづらいこういう情報を正しく伝えようと工夫したのでしょう。
ガジェット紹介系の雑誌でもアダルト製品をレビューしているのを見たことがないですから。
最後に規制のかわし方について。
そもそもアダルトグッズは18歳未満は買えません。
しかしアダルトグッズを開発したり使ったりするのに年齢制限はありません。
また漫画ではグッズ使用時も乳首や局部は描写がぼかされています。
おかげでコンビニでビニールシート越しに陳列される心配もありません。
一般漫画コーナーで買えます。
それでも恥ずかしければ電子書籍版があります。
そんなわけで笑えて役に立つ素晴らしい本書。
読み終わって最終ページに掲載誌の表示がありました。
「ドラゴンコミックスエイジ」
「ドラゴンコミックスエイジ」
「ドラゴンコミックスエイジ」
これ『とっても優しいあまえちゃん』がやっている雑誌ですね。
この狂気は同質のものです。
帯で「今日もオナニーがんばるぞい」ってあったから「きらら系」の人気漫画『NEW GAME!』と関係あるのかと思ったら騙された。
「きらら系」を好む男性層がこの漫画を手に取ったらどうなるかはわかりませんがオススメです。
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●女性がアダルトグッズやエロ本を購入する心理的ハードルは男性に比べて高い。
ただ潜在的需要があるのは間違いないし『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』とかベストセラーになっていたよね。
電子書籍の利点の1つでもあるしね。
本書を読んでアマゾンでアダルトグッズを注文すれば良いよ。
〇博士!
これ男性には役に立たない漫画なんですか?
●一応、男性向けアダルトグッズの話も少しある。
ただ女の子がかわいいギャグ漫画として値段分以上は楽しませてくれるよ。
〇普通に楽しんでますよね「きらら系」漫画。
●『のんのんびより』や『ガブリールドロップアウト』は好きだよ。
ギャグの切れ味するどいから。
ガヴリールドロップアウト (1) (電撃コミックスNEXT)
- 作者: うかみ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: コミック
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〇両方とも掲載紙が「きらら」じゃないですね。
●あれっ?
2018/1/22追記
●Twitterみたらぷらぱ先生とドラゴンコミックスがリツイートしてきた。
フォローはしたが本物?
〇フォロワー数多いし内容から本物じゃないですかね?
●まずい。
漫画のページ丸々載せたから著作権違反で怒られるかも。
〇うまく販促になれば見逃してくれるのでは?
というか違法だと認識していたんですね。
●この記事を読んだ人は紙でも電子でもいいから『あだるトイズ!』を一人100冊買え!
〇必死ですね
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