【小噺】仮想戦記ホリエモン~もしも逮捕されなかったら~
1話完結のユーモアです。ホリエモンにtwitterとかでチクらないように。
[人物紹介 ●:(メン)フクロウ博士 ○:ミミズク]
●前回のエントリでホリエモンの話があったじゃん
〇まぁ発言したのは僕ですけど
●それでふと気になって
「ホリエモン スーツ」で画像検索したら上のが出たのね。
あと多かったのは黒スーツにノーネクタイ。
〇ジャケットの一番下のボタンは閉じないでしたっけ。
●うん。
着こなしの基本だね。
それでネットのカジュアルファッション界にMBってカリスマ的な人がいてさ。
その人の対談でホリエモンは信頼している人に任せて選んでもらっているみたいな発言をしてたのよ。
〇人任せにすんなって話ですか
●いや。
あえてスーツみたいな権威の象徴を着ない反骨精神が今の人気につながってるしさ。
一概に間違っているとはいえないんだけどさ。
kindleで飲食店向けの本を読んだら予想外におもしろくてもったいないなと。
●それでホリエモンがスーツをしっかり着ていたらと考えてみた。
〇ファンなんですか?
●いやよく知らない。
なんで逮捕されたかもよくわかってない。
最近、人気あるのは知ってる。
〇それで語るつもりか…
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仮想戦記ホリエモン~もしも逮捕されなかったら~
ここはプッチ神父によって一巡した世界。
ホリエモンがフジテレビ買収を仕掛ける前の時間軸。
ホリエモン「あのさぁ!わかんないことあったら自分から聞こうよ!!
ねぇ!!ぞいぞい言ってないでさ!!」
ぞい系美少女「すいません。社長のスーツの着こなしがもったいないなって…」
ホリエモン「…いや俺が悪い
自分の不甲斐なさに泣けてくる」
こうしてホリエモンはその知恵と金と人脈を駆使して服装や礼儀を学び始めます。
~フジテレビ地下88F~
緑の怪獣「ほう。
そのホリエとかいう成り上がりが
フジの筆頭株主である私に会いに来ると…」
赤い雪男「無駄なことですぞ~
粉飾決算で捕まえるですぞ~」
緑の怪獣「若造ごときに買収されるお台場ではないわ。
お前たちも異存はないな?」
三木谷「奴は我ら成り上がり四天王でも最弱」
孫「俺が正義だー」
前澤「ゾゾっとしますねー」
そこへスーツ姿のホリエモン登場。
ホリエモン「おやおや皆さん。
本日はずいぶんラフな着こなしで」
緑の怪獣が滝のような汗をかき始める。
ホリエモン「~ということでフジテレビを買収します。
それを受け入れていただきたい」
緑の怪獣「わかった。
受け入れる。
受け入れチャレンジする!」
颯爽と去っていくホリエモン。
赤い雪男「何をチャレンジしてるですぞ~」
緑の怪獣「バカ!
あいつを見て何とも思わなかったのか
スーツはナポリで数年待ちの名匠の仕事。
靴は亡くなったフランスの靴の名職人の仕事。
時計は世界に数十人しかいないスイス独立時計士の作品。
シャツやタイやカフスまで残らずフルオーダーだ」
赤い雪男「それくらいの金、吾輩でも持っているですぞ~」
緑の怪獣「金で買えるものではない。
奴には名匠たちに仕事をさせる人脈や信頼がある証。
そして着こなしも立ち振る舞いも1分の隙もなし。
あまつさえ我々にそれを悟らせなかった。
きっと何年も前からこの準備をしていたのだ」
赤い雪男「考えすぎですぞ」
緑の怪獣「これは僕くらいの達人にしか見破れない。
僕はこのスキルでTV業界の頂点に立って女子アナと結婚したのだ。
極真空手初段の僕でも震えが止まらない。
こんなに震えたのは宇宙に飛ばされた時以来だ」
赤い雪男「でも検察の特捜隊はすでに動き出しているですぞ~」
緑の怪獣「東芝とオリンパスの粉飾決算情報を流せ。
それで奴らのメンツも立つだろう。
絶対にホリエモンに逆らうな」
こうして逮捕という歴史から逃れたホリエモンの快進撃がはじまります。
民衆の前では反権力の象徴としていつもTシャツ。
権力者の前ではその隙の無い着こなしと洗練された立ち振る舞いを巧みに使い分け
マスメディアを買収し次々と大企業を傘下に納めていきます。
またホリエモンの名セリフはNAVERまとめから民衆に伝播していきます。
「僕はおせっかい野郎なんですよ。自分一人がニコニコしているのはいや。みんなをハッピーにしたい。」
「働かないといけないという古い倫理観は残り、実は社会全体の富を増やす労働ではなく、社会全体の富を食いつぶしている負の労働があるのではないか。」
「できないことなど、何もないのだ。それに気付けずに、自分の能力はこんなもんだと思い込んでしまい、本当はもっと才能があって、それを育んでいけるはずなのに、小さくまとまってしまう人も結構いるだろう。」
「無理だと思う必要はどこにもない。追い求めていかなくては、可能性は消えてしまう。」
「知名度ではヤフーに勝った。」
この時のホリエモンのイケイケっぷりは凄まじく
具体的に言うと「頂上決戦編」連載時の『ワンピース』くらいでした。
そしてついに電撃的政界進出。
2大政党制が採用された日本で対立候補は某カリスマ経営者でした。
ここにホリエモンVS某カリスマ経営者の両陣営が火花を散らす総選挙が開催されます。
某カリスマ経営者「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。途中で止めてしまうから無理になるんですよ」
ドラゴン的作家「?」
経営者「途中で止めるから無理になるんです。途中で止めなければ無理じゃ無くなります」
ドラゴン「いやいやいや、順序としては『無理だから→途中で止めてしまう』んですよね?」
経営者「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」
ドラゴン「?」
経営者「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」
ドラゴン「一週間」
経営者「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」
ドラゴン「・・・んん??」
経営者「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったのだから。『無理』という言葉は嘘だった」
ドラゴン「いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。鼻血が出ても倒れても」
経営者「しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。その後はもう『無理』なんて言葉は言わせません」
ドラゴン「それこそ僕には無理だなあ」
選挙は大衆を味方につけたというか対立候補が反感を買って自滅しました。
ここに第一次ホリエモン内閣結成です。
多少、強引ですが有能なホリエモンは意外にも善政を敷きます。
それはこの国の歴史でわずかですが本当に幸せな時間でした。
~首相官邸~
ぞい系美少女「すいません。首相最近働きすぎじゃないかって」
ホリエモン「君に苦労させるぐらいなら
こんな国いつでもたたんでやる
ぞい君は 君は俺の太陽なんだ」
ぞい系美少女「今日も一日頑張るぞい!」
その時、一発の銃弾がぞい系美少女の頭を貫き地面に赤い花が咲きました。
ホリエモン「ぞい君ーーーー!」
~東京タワー最上階~
スナイパーの傍らに3人の影が。
三木谷「貴様は成り上がり四天王の面汚しよ」
孫「俺が正義だー」
前澤「ゾゾっとしますねー」
こうして日本は人の心をうしなったホリエモンによって
独裁国家の道を歩み始めます。
そこはさながら映画版『デビルマン』ような地獄でした。
というか映画版『デビルマン』は地獄でした。
人間の心の中にこそ本当のデーモンがいるんですね。
(ゴッドファーザーのテーマが流れ出す)
~都内某所~
三木谷「amazonもやられたようだな…」」
特捜隊「楽天のサイトが重すぎる罪で処刑します」
(トンプソン・サブマシンガンが火を吹く)
~都内某所~
孫「俺が正義だー」
特捜隊「逃げられた後継者に88億の退職金を支払った罪で処刑します」
(トンプソン・サブマシンガンが火を吹く)
~都内某所~
前澤「ゾゾ…紗栄子ー!」
特捜隊「美女と結婚した罪で処刑します」
(トンプソン・サブマシンガンが火を吹く)
持ち前の行動力でホリエモンは次々と大企業や財閥を解体し
国家の資産としベーシックインカムを導入することで
国民から絶大な支持を受けることとなりました。
そしてロケット開発再開の為、核保有国となります。
ちなみに学校の採択教科書はこれになりました。
面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた →そしたら人生観変わった
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~スイス・国連本部~
独裁国家となった核保有国・日本対策緊急会議。
メイ「安全対策のカギは、ホリエモンのことを考え続けること」
プーチン「例え、便所に隠れていても、息の根を止めてやる」
メルケル「移民は受け入れられるがホリエモンは無理」
近平「ODAまだ~」
~フジテレビ地下88F~
緑の怪獣「私が間違っていた。
あいつにチャレンジさせるんじゃなかった」
赤い雪男「もう手遅れですぞ。
生まれ変わっても朝番組を一緒にやるですぞ~」
2発の銃声が鳴り響き、地面に2匹が横たわる。
~北京・日米北首脳会談~
核保有問題についての発言。
ホリエモン「寿司屋の修業は無駄!」
トランプ「IQテスト受けろ」
正恩「相応の超強硬対応措置の断行を慎重に考慮する」
ホリエモン・トランプ「人造人間は黙ってろ!」
世界は核の炎に包まれた…(完)
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●最終的に世界滅んだわ。
結論:ホリエモンは今のままでよい。
〇なんだこれ…