【書評】漫画でわかるホリエモン獄中記はキュビズムだ。
『刑務所いたけど何か質問ある?』がついに漫画化。なるほど堀江貴文ってこういう人
●kindle unlimitedで無料で読める漫画シリーズ。
●今回はホリエモンの獄中記。
刑務所いたけど何か質問ある? マンガ『刑務所なう。&わず。』完全版【文春e-Books】
- 作者: 原作 堀江貴文,漫画 西アズナブル
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/02/14
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
〇よく知らないとか言ってませんでしたっけ?
●三田紀房先生が取り上げていたから理解した。
〇その好きな漫画家なら全てオッケー理論やめません。
●内容は『刑務所いたけど何か質問ある?』っていう本のコミカライズだね。
興味はあるけど「ホリエモンの為に活字読むのもな~」という層向け。
まぁ博士向けということだね。
〇手に取りやすいように漫画化してくれるのはありがたいことですよ。
●あと前日にNHKが必要な人がいるって話したけど囚人もそうだね。
~幕間~
●内容は東洋のアズガバンと呼ばれる長野刑務所を舞台とした冒険活劇だね。
無実の罪で収監されたホリエモンが人種ごとにグループ化され覇を競っている混沌とした中を生き抜く。
そこでムショ内の調達屋からケツを拭く紙と化したライブドア株券で武器や娯楽商品を仕入れて栄華を極める。
ところが囚人からピンハネしている所長に目をつけられ仲間を殺されてしまう。
そこから脱獄してこの事を世間に告発するべく看守VS囚人の熱いバトルが展開。
最後は所長をエネルギージェネレーターに突き落として爆発する刑務所から仲間たちと共にバギーで脱出する。
〇そんな内容なの!?
●嘘だよ。
いや漫画としては盛り上がりに乏しい。
真面目に勤め上げているからさ。
脱獄騒ぎの一つも起こせよ。
何のためのコネと金だよ。
〇犯罪助長するのやめーや。
●それじゃ『NEW GAME!』のアニメ2期に出してもらえないぞ。
〇ネタ画像じゃん!
もういい!
僕が読みます。
●えっミミズク君が書評を!?
〇できらぁ!
~幕間~
〇博士!
素晴らしい漫画じゃないですか。
●理由は?
〇ライブドアって時代の寵児が社会の底辺へ転落。
先輩囚人からの理不尽にも屈さない堀江氏の精神。
〇それでも許そうとする堀江氏温かな視線。
〇凍死そうな監房に日用品すら手に入らない地獄。
〇グルメな堀江氏を待ち受ける食の試練。
〇あの堀江氏がコーラやチューペットにはしゃぐことになる。
納豆が食べられるようになるシーンは感涙を禁じ得ない。
●メルマガ買っているのって君みたいな層なんだろうね。
〇そして発言からわかる通り堀江氏は銭ゲバなどではない。
彼は夢の為に金を必要としている。
金に支配されない真に自由な精神の持ち主。
〇これもはや現代版『あぁ無情』ですよ。
司法制度の不条理と人間の強さを描いた全人類必読の書です。
●この本はホリエモンが自分の視点で他人に書かせている。
こういう本はその辺をさし引いて考えないと。
〇じゃぁ博士はどう思ったんですか?
●食ってかかるなよ。
すっかり信者化しているじゃん。
~幕間~
●この漫画って有名人がたくさん面会に来るでしょ。
田原総一朗や2chひろゆきにサイバーエージェント藤田とか。
GLAYのTERUとか『刃牙』で鎬紅羽と話していた人とか。
〇それは茂木健一郎という脳学者です。
●博士的に最大の盛り上がりはサイバラ先生登場。
●ではなく福本先生登場。
●えーそんなコネがあったの。
わずか3ページだけどテンションは上がった。
福本漫画ファンとしては見逃せないね。
〇よく引用していますけど好きなんですか?
●博士はスピンオフの『トネガワ』で騒いでいるニワカとは違う。
普通に全作品読んでいる。
ずるいなホリエモン。
これはアマゾンレビューを☆5にせざるをえない。
〇馬鹿にしているんですか?
●あとはトイレのちり紙で悩むシーンとか。
●残念ながら別件で文春砲食らって「ホラレモン」って呼ばれてますよ。
〇僕の方が絶対まともなレビューですって。
●この漫画はピカソのキュビズムなんだよ。
色んな方向から対象を捉えて統合する絵画技法。
「刑務所実録物」「有名人ご対面物」「グルメ漫画」の要素を内包している。
その視点は「堀江貴文」というフィルタを通して心情まで丁寧に描写している。
〇なんだかんだで博士も褒めているじゃないですか。
●こういう権威で相手を説得するという手法がある。
有名なのがB級映画がやたらシェイクスピアを引用したがるとか。
〇素直に褒めろや。
●まぁ興味深い内容があるとは言っておく。
漫画的に盛り上がりに欠けるけどね。
刑務所いたけど何か質問ある? マンガ『刑務所なう。&わず。』完全版【文春e-Books】
- 作者: 原作 堀江貴文,漫画 西アズナブル
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/02/14
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~幕間~
●それで博士はグルメ漫画として評価したい。
ただムショグルメって既にある。
しかも美少女がご飯を食べてアヘ顔するのが主戦場になっている。
ホリエモンは中年のオッサンだからその点では商品として劣るよね。
〇明らかにグルメ漫画ではないし「ホリエモン」という商品が「美少女」にあたるのでは?
●それでも『孤独のグルメ』の亜流という評価は免れられない。
こういう時のセリフは決まっている。
「やれやれ。
こんなグルメ漫画を面白いと言っているようじゃ
ほんとにわかっているのかも怪しいもんだ」
「明日もう一度梟茶房に来てください。
博士が『本当に面白いグルメ漫画』を紹介してご覧に入れますよ」
〇まさかの書評で次回に続く!?
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