梟茶房(ふくろうさぼう)

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【小噺】ネットで村上春樹っぽい小説を読んだら宣伝だった

 

「空気を読めない“圏外男”が学んだ、モテる『エレガンス』とは?」なるタイトル

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[人物紹介 ●:(メン)フクロウ博士 ○:ミミズク]

水野敬也のコラムが面白いという話をしたじゃん

〇ファッション誌でやっていてネットでも無料で読めたんでしたっけ?
●そう。
 それで第二回はアップされているのか探していたらこんな記事に当たった

 ※広告なので消える可能性あり

『MEN’S CLUB』が送る、竜星涼さんを主人公に据えた小説を通して「好かれる男」になるための秘訣を探る。 | MEN’S CLUB PROMOTION|メンズクラブ・オンライン

●内容を説明すると30歳の外資リーマンが彼女に振られる。
 40歳のエレガントな上司に相談して酔いつぶれて家に泊まると私服でも格好いい上司にショックを受ける。
 僕も服装から変わらなくちゃみたいな話。

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〇どれどれ。
 ふーん。
 『nano・LIBRARY』ってブランドの広告なんですね。
●えっ?
 それだけ?
〇他にどう思えと?
●いや「空気を読めない“圏外男”が学んだ、モテる『エレガンス』とは?」というタイトルでさ。
 答えがブランドの商品買えってツッコミなし?
〇いや広告なんてそんなもんでしょ
●小説風に客を誘導して宣伝って酷くない?
〇うちのサイトも人のこと言えませんよ
●そもそも独身のお洒落な中年男性にお持ち帰りされてコーヒーとシャワーを勧められたら緊急ケツ穴案件だろ!

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〇お洒落な独身中年が全員ゲイってわけじゃないでしょ
●つーか30歳で酒量も把握してない外資リーマンとか存在するの?
〇彼女に振られてショックだったんじゃないですか?
●あと文章全体が最高に「しゃらくせぇ」感じだった。
 こういうの村上春樹風って言うんでしょ。
〇1冊も読んでいないんでしたっけ?
●うん相変わらず読んでいない。
 でも芸風は知っている。
 バーに行ってパスタ茹でてビートルズ聴きながら女とヤリまくって稀にファンタジー要素入れればいいんでしょ
〇偏見の塊ですね
●ミミズク君は読んでいるの?
〇いや読んでませんけど
●じゃぁ文句は言えないだろ。
 まぁこの宣伝もそういう感じに満ち溢れている。
 この雑誌とブランドのターゲットが憧れるイメージが村上春樹小説なのかもしれないけど
〇馬鹿にしながら結構楽しんでません?
●このブランドで買うかは別にして結構心揺さぶられた。
 なるほどハルキストってこういう心境なのか
〇いやハルキストは村上春樹でそんな楽しみ方してないでしょ
●というわけで僕も梟茶房の広告小説を書いてみる。
 向こうが外資の30歳だからこちらは普通の40歳リーマンで対抗する。
〇うちのサイトのメイン層はそこなんですか?
●いや年齢層は特に規定していない。
 でもくたびれたおっさんが劇的に改善した方がドラマチックじゃん。
 『俺のダンディズム』ってドラマが受けたんでしょ?
 ドラマは見ていないけどアイテム紹介本は買ったから概要は把握している。
〇嫌な予感がする…

 

――――――――――――――――――――――
「空気を読めない“外男”が学んだ、モテる『エレガンス』とは?」

 

私の朝は一杯のコーヒーではなく社内の悪意で始まる。

 

「それセクハラですよね」
「君には何の期待もしていない」
「何年パソコン使っているんですか」
「理解しなくていいんで決済印押してください。処理はこちらでします」
「すいません仕事以外で話しかけないでもらえますか」
「年上でも僕が先輩なんで敬語使ってもらえます?」
「飲み会は行きますけど2人でいくのはちょっと…」
「給料泥棒って悪い事じゃないですよ。邪魔するくらいなら置物してくれませんか」
「仕事とはなんだろう?よくわからないな」

 

この会社の人間はわかっていない。
本社から出向してきた私を完全に腫物扱いだ。
もっと敬意を払うべきだ。

 

確かに本社では同期に抜かされ課長止まりだった。
年齢的にも本社で部長の席はないだろう。
関連子会社とはいえ出向してきた私にはまた課長の席が与えられた。
たしかに私は仕事ができないかもしれない。
しかし私には一流大学を出て大手に入り生き延びてきた自負がある。
そのことを私の周りの人間はわかっていない。

 

「あなたポチの散歩忘れてるでしょ。今から行ってくださいね」
「お父さん!洗濯物分けてって言ったよね!臭い」
「俺、親父みたいな情けないリーマンには絶対ならねぇ」

 

家族もわかっていない。

 

玄関でスニーカーを履きポチのリードを腕に通す。
「俺のことをわかってくれるのはお前だけだよ」
「ワンワン(良いから散歩連れて行けよ下僕)」

 

30年ローンで買った県外の一戸建て。
会社まで通勤時間は2時間近い。
若いころはまだ妻も美しく痩せていた。
しかし今は『ドラゴンボール』のドドリアそっくりだ。

 

あの頃はこんな未来があるなど考えてもみなかった。

 

陰鬱な気持ちのままポチに引きずられて道を歩く。

街灯が明滅し気が付くとそこに易者が座っていた。

 

「お客さん死相が出ていますよ」

 

胡散臭い仕事をする人間と関わるつもりはない。
私は無言で立ち去ろうとする。

 

「会社や家族に煙たがられているのはそういうところですよ」

 

私は射精激昂した。

 

「初対面で何がわかるんだ!」
「わかりますよ。
 いいですか。
 まず犬に主導権を与えてしまっている。
 これは家族内でのあなたの地位が低いことを示します。
 そして服装がパーカーにスウェットに安いノーブランドスニーカー。
 ゴムは伸びきっているし生地が傷み靴は汚れっぱなし。
 夜道の散歩するとしてご近所さんに見られているという意識がない。
 当然家族にもそう接する気遣いのない人間だと判断できます。
 おまけに感情的に怒鳴ったということはあなたが冷静な人間じゃないということです。
 仕事や職場でも気遣いができず感情的に当たり散らせば信頼されないでしょう」
「占いで当てたんじゃないのか」
「有料ですけどやりますか?
 こっちはこれで食っているんでね。
 椅子を温めているだけで給料がもらえないから干上がっちまうんですよ」
「いくらだ」
「500円でいいですよ」
「わかったそれくらいなら払ってやる」
「それじゃスマホ出してこのサイトにアクセスしてください」
「占わないのか?」
「あなたと出会うことは占いでわかっていました。
 解決する方法も占ってあります。
 それでこの本を買ってください」

 

◆世界一簡単なスーツの教科書 500円。スーツに隠しルールあり

 

「クレジットカード登録がいるんじゃないか」
「自宅に帰ってからで結構ですよ。
 まずはスーツを正しく着ろと出ています」
「スーツなんか着れればいいんだ」
「それなら死にますね。
 死相が出ていますから」

 

家に帰るとスマホでその本を買った。
何たった500円だ。
本当に変わるわけないが本を読むだけなら読んでやるさ。


衝撃を受けた。

 

スーツにルールなんてあったのか。
いや部長になった同期のやつはいつも高そうなスーツを着ていた。
チャラチャラした男だと思っていたが。
社長も常務もそういえばいつも靴が綺麗だった。
黒い革スニーカーじゃダメだったのか。
服屋の店員は何も言わなかったぞ。
サイズが合っていないのは論外だと。
もしかして出世した奴らはみんなこんな勉強していたのか。
この執筆者のサイトを除いてみよう。
何々「男性向けの衣食住をコメディタッチでお届け。漫画好きならより楽しめる」

梟茶房(ふくろうさぼう)

ふむふむ。
私は学生時代のように久しぶりに楽しんで学ぶことができた。
人は人生の半分を過ぎても成長できるのだ。

 

~幕間~

 

易者の元に子供がやってくる。
「博士。
 さっきのおじさんは?」
「うん悩んでいるみたいだからアドバイスしてあげた」
「いや見てましたよ。
 お金巻き上げてましたよね。
 色々言い当ててましたけど…」
「こんな時間に嫌々散歩してたら家族から押し付けられたに決まっているじゃん。
 結婚指輪しているから家族がいるのはわかる。
 家族関係すらコントロール不可なら対人スキルが低く仕事もダメな可能性が高い。
 だから見た目で適当に難癖つけてそれっぽく言ってみた」
「見た目で言い当てたわけじゃないの?」
「いや金持ちでも仕事が有能でもみすぼらしい人間はいるよ。
 まぁ服装だけじゃなく表情や歩き方・話し方で色々わかるよね。
 スーツを着る仕事かはわからないけど世代的に可能性は高い。
 私服があのセンスなら仕事のスーツも無頓着に違いない。
 スーツを着る仕事じゃなかったとしても服の基礎を教えようとしたとか勝手に解釈するでしょ。
 せめて服装だけでも整えれば印象がよくなるのは間違いないし」
「無責任!」
「占いなんか当たるも八卦当たらぬも八卦
 でも見た目の印象は確実に当たるから。
 それに気づいたら仕事だろうが家族だろうが相手に気を使えるようになるよ。
 自分が気を気を使えば相手も気を使ってくれるさ
「死相が出てるとかは」
「それがわかったら宗教指導者に転職するよ」
「博士は詐欺師に向いてますよ」


~幕間~

 

あの本を買ってから私は変わった。
スーツだけではなく衣食住すべてに考えが及ぶようになった。
そうすると他の人間のことがわかる。
何を考えて何を喜ぶのかがわかる。
馬鹿にしていた連中が努力していたのがわかる。
自分がいかに不勉強で周りに迷惑をかけていたのかがわかる。

 

仕事への姿勢も変わり始める。

 

何年か過ぎ薄くなった髪は潔く坊主にした。
若い奴らからも好評だ。
「私は嫌じゃないんでセクハラじゃありませんよ」
「課長最近ダンディですよね」
「いやエレガントだな」
「前の会社の話聞かせてくださいよ」
「奥様がうらやましいです。ウチの旦那にみせてやりたい」
「職場じゃ上司ですけどバーなら人生の先輩には敬語使わせてもらいます」
「パソコンは任せてください。その分、例の案件お願いします」
「好むと好まざるとにかかわらず僕は彼と仕事しなくてはならない」

 

彼らから信頼されると上司からの評価も変わる。
「昇進が決まったよ。来期からは君が部長だ」

 

私は足早に家に帰ったりはしない。
あくまで歩くスピードはエレガントにゆったりと。
常に余裕を見せる。
自信があると余裕ができる。
そうすると周りに優しくできる。
自然と人が集まってくる。

 

「あなたは休んでてください。ポチの散歩はいいですから」
「気分がいいんだ。ついでに買い物があったらしてくるよ」
「ワンワン(ご主人様!すきすき)」

 

子供たちは独立して家から出たが年末年始は家族で集まる。
来年は娘が生まれたばかりの孫を連れてきてくれる。


全てが完璧だ。

 

その時、ポチが強くリードを引いた。

よろけた私の体が車道にはみ出す。
老いた私は踏ん張りが利かず道路に倒れ込んでしまう。
トラックが迫る。


はじけ飛ぶ。

 

やれやれ。
私は射精した。

 

――――――――――――――――――――――
●どうかな?
村上春樹ってより進研ゼミっぽいと思いました。
 あと中年リーマンが悲惨すぎるのと解決が雑です。
 “圏外男”を“県外男”にしたギャグもわかりにくい。
 最後に唐突にトラックに轢かれるのは漫☆画太郎のパクリですか。
 あとなぜ下調べをいつも怠るのか。
 まずは読者の気持ちを考える癖をつけましょう。
●なんか漫画スクールの辛辣な総評みたいなんだけど。
 そして今回ミミズク君の方が賢い博士ポジションをゲットしている。
下剋上って野心より上がアホだからという理由で起こされるものですよ

 

 

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 ●トラックオチじゃなく夢オチにしたら評価した?
〇禁じ手を使うことに躊躇がなさすぎる

 

 

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