【書評】メンズクラブ11月号の水野敬也のコラムが凄すぎる
今月から始まった6Pのコラムでファッションに関する問題を痛烈に皮肉っている
本当は別の内容を予定していましたが
あまりに素晴らしい内容なので予定を変更してお送りします。
[人物紹介 ●:(メン)フクロウ博士 ○:ミミズク]
●すごいコラムを発見したよ
○あぁ『メンズクラブ』ですか。
僕は『LEON』派なので
※『メンズクラブ』はビジネスマン向け『LEON』です(偏見)
●今月から作家の水野敬也の連載が始まったんだけど
すべてのお洒落で悩む人が抱える問題を内包している
○ふむふむ。
毎号、お洒落して美女と会ってくると。
で今回は女優の吉田羊だと。
●流石、『夢をかなえるゾウ』と『人生はニャンとかなる!』の作家。
一冊も読んだことないけど。
○ないのかよ
●あと吉田羊って誰?
○知らないのかよ
●あとこの水野さんは昔、お洒落になるってWEBで宣言して
持ってる服を全部燃やしてたんだけど
今回は黄緑色のモンスターズ・インクのキャラTで登場というダメっぷり。
○で、何が面白かったんですか?
●要はファッションを完全にあきらめた40歳男がお洒落編集部主導で
美女とうまくやろうという企画なんだけど、見事に歯車がかみ合っていない。
そういうコメディになっている。
○ほうほう
●お洒落しようとしたら自分のバッグが学生時代のLLBeanのトートバッグになって
トラウマと共に語りかけてくるんだよ。
それでトートバッグが3回しか使ってもらえなかったと泣き言を言いだすの。
でトラウマを乗り越えてN編集にコーディネート準備してもらうわけだ
○ほいほい
●黒いパンツを出されて「ボンタンじゃねぇか」って突っ込んだり
「このパンツはテーパードが…」「テーパードって何?」
「テーパードっていうのは裾に向かってシェイプされた」「シェイプって何?」と
専門用語を連発する上級者VS何もわからない初心者のコント。
○確かに服屋って専門用語連発してきますね
●このサイトでは極力わかりやすくしようとしているけど
ここは本当に注意しないとダメだなと改めて思ったわ。
○ふーん。
あっアップルウォッチを推してますね。
●確かに時計に関してはシチュエーションがあるから
アップルウォッチにしおけばテクノロジー好きと思われてOKという
N編集の理論は僕も同意だよ。
アップル信者の意識高い系と思われる危険もあるにせよ。
○アップルウォッチ買ってきますー
●待て最終的に電源がつかなくて失敗しているだろ
○買うのやめます。
やっぱり『LEON』が最強のファッション誌だな
●問題の本質はそこじゃないんだ。
要は言われたままに時計をつけたから操作がわからない。
言われたままに服を着たから服飾のプロに選んでもらっても
女優さんから「着せられている感がすごいです」とか言われてしまうわけ。
○うーん、こういうのってわかるものなんですか?
●コラムではそこまで書いていないけど写真で見る限りは髪型があか抜けないとかかな。
正面の着画がないから予想だけどシワが多く寄っているから袖丈が長いのかも。
既製品だから袖丈調整しないとジャストにならないし、気づかれやすい。
ここで勉強になるのはファッション誌の編集クラスが選んでも
本人に知識がないと見破られるから自分で覚えるしかないということさ
○やはり勉強しないとダメなんですね
●ただこの人は相手の女優さんのインタビューをめちゃくちゃ読み込んで
色をコーディネートしているんだ。
好きな色と男性に着て欲しい色は別だと思うけど
そこまで相手のことを考えたという点は女優さんも評価しているね
○海原雄山の「人の心を感動させるのは人の心しかない理論」ですね
●うん、というかこの人は文章から確実に頭切れるんだから
わざとネタにして楽しんでいるんじゃと邪推している。
なんにせよコラムで楽しみに待つなんて10年ぶりくらい
○10年前は何のコラムを楽しんでいたんですか?
●チャンピオンREDっている漫画誌でやっていた脚本家・倉田英之のDVD購入日誌。
DVDの為だけに部屋を借りてカード破産して同じDVDを10枚以上買ったりするの。
『シグルイ』超えてチャンピオンRED最狂とか言われてた。
○おう…
●とにかくこのコラムは必読。
kindle unlimitedなら無料で読めるし
ダメなら町の本屋で立ち読みでもいい。
6Pで笑って泣ける素晴らしいエンタメだよこれ。
来月号も楽しみ~